生玉神社(いくたまじんじゃ)は、正式には生國魂神社(いくくにたまじんじゃ)といいます。初代神武天皇が東征の際に大阪城付近の難波碕に生島神(いくしまのかみ)・足島神(たるしまのかみ)を祀ったのが始まりとされています。
地元では「難波大社(なにわのおおやしろ)」や「いくたまさん」と呼ばれ親しまれている有名な神社です。7月に行われる「いくたま夏祭」は、大阪の3代祭りの一つとして有名で、8月には「薪能(たきぎのう)」が行われ、9月には「彦八祭」が開催され、大勢の参拝客で賑わいます。
御祭神(ごさいしん)
主祭神(しゅさいしん)
- 生島大神(いくしまのおおかみ)
- 足島大神(たるしまのおおかみ)
相殿神(あいどのしん)
- 大物主大神(おおものぬしのおおかみ)
摂末社(すえまつしゃ)
皇大神宮(こうたいじんぐう)
ご祭神:
- 天照皇大御神
(あまてらすおおみかみ)
(てんしょうこうおおみかみ)
例祭:10月17日
ご利益:国土安泰、様々な福徳や招福
住吉神社(すみよしじんじゃ)
ご祭神:
- 底筒男神(そこつつのおのかみ)
- 中筒男神(なかつつのおのかみ)
- 表筒男神(うわつつのおのかみ)
例祭:7月31日
ご利益:海路平安、航海安全
天満宮(てんまんぐう)
ご祭神:
- 菅原道真公
(すがわらのみちざねこう)
例祭:3月25日
ご利益:学問向上
城方向八幡宮(きたむきはちまんぐう)
ご祭神:
- 誉田別命(ほむたわけのみこと)
- 気長足媛命(おきながたらしひめのみこと)
- 玉依比売命(たまよりひめのみこと)
例祭:9月15日
御利益:勝運・方除け
社名の「きたむき」は「北向き」で、大阪城の鬼門の守護神として城の方向(北)を向いていた事から城方向(きたむき)と名付けられました。かつては鳥居前の蓮池付近に鎮座していて、生國魂神社表門通り(表道)から流鏑馬(やぶさめ)が行われていました。
鞴神社(ふいごじんじゃ)
ご祭神:
- 天目一箇神(あめのまひとつのかみ)
- 石凝杼売命(いしこりどめのみこと)
- 香具土神(かぐつちのかみ)
例祭:11月8日
ご利益:商運、金物の神、かまどの神
鞴とは火おこしの道具の事で、製鉄・機械工具などを扱う金物業界の守護神として、また、各家庭の台所の神様として信仰を集めています。11月8日の例祭には刀匠による刀剣鍛錬神事(作刀の神事)が執り行われます。
家造祖神社(やづくりみおやじんじゃ)
ご祭神:
- 手置帆負神(たおきほおいのかみ)
- 彦狭知神(ひこさしりのかみ)
例祭:4月11日
ご利益:家づくり、家族円満
家造りの祖伸をお祀りする全国唯一の神社です。大阪城築城の際にも御神徳を発揚され、現代でも土木建築業界の崇敬が篤いです。また、家を造るという意味から家庭円満の神様としても崇敬を集めています。
浄瑠璃神社(じょうるりじんじゃ)
鴫野神社(しぎのじんじゃ)
ご祭神:市寸島比売神(いちきしまひめのかみ)、大宮売神(おおみやのめのかみ)、淀姫神(よどひめのかみ)
例祭:4月巳の日、10月巳の日
ご利益:縁結び、悪縁切り
かつては弁天島(現在の大阪ビジネスパークの位置)に祀られ、淀殿が崇敬したと伝えられています。弁天島の用地買収の際に生國魂神社境内に遷座された。
源九郎稲荷神社(げんくろういなりじんじゃ)
ご祭神:
- 源九郎稲荷大明神(げんくろういなりだいみょうじん)
- 八兵衛大明神(はちべえだいみょうじん)
例祭:3月初午日
ご利益:商売繁盛、五穀豊穣、芸能上達
源九郎稲荷大明神は、奈良県吉野の源九郎稲荷の御分祠と伝えられています。商売繁盛、五穀豊穣の御神徳があります。
八兵衛大明神は、芸道の神で、道頓堀中座の閉館に伴い、中座の奈落に祀られていた八兵衛大明神がここに合祀されました。歌舞伎役者の方々の崇敬が篤かった事が知られています。
稲荷神社(いなりじんじゃ)
ご祭神:
- 倉稲御魂神(うかのみたまのかみ)
例祭:3月初午日、9月21日
ご利益:商売繁盛、五穀豊穣、除役招福(じょさいしょうふく)
祐徳稲荷神社(うとくいなりじんじゃ:佐賀県鹿島市)からの分祀されました。
精鎮社(せいちんしゃ)
祭神:
- 事代主神(ことぬしろぬしのかみ)
- 比咩大神(ひめおおかみ)
例祭:4月7日、10月1日
御利益:水産業繫栄、商売繁盛、海上安全
表参道蓮池に祀られていた弁財天社で、特に鮮魚を取り扱う商人、漁師や釣り人の信仰が篤いです。
八兵衛大明神社(はちべえだいみょうじんやしろ)
祭神:
- 八兵衛大明神(はちべえだいみょうじん)
ご利益:芸能上達
道頓堀中座に祀られていたのを生玉神社に遷されました。
銅像、占い
井原西鶴(いはらさいかく)像
大坂の富裕な商家に生まれた俳諧師で『生玉万句(いくだままんく)』を発行し、その後に「好色一大男」を執筆し浮世草子の創設者となる。
織田作之助(おださくのすけ)像
生玉神社の近くで生まれた作家で、代表的な作品として「夫婦善哉(めおとぜんざい)」が有名である。
米澤彦八(よねざわひこはち)の碑
米沢彦八は落語家の名前で、江戸時代の初代彦八から3,4代目まで襲名されたのが確認できるが、詳細な事は分からない。
崖っぷち占い
生玉神社の境内の崖っぷちにプレハブ小屋が建てられ、そこで四柱推命等の占いが行われています。
料金:3,000円
アクセス
最寄り駅、住所、地図
大阪メトロ 谷町線 谷町九丁目駅
千日前線 谷町九丁目駅
近鉄 大阪線 上本町駅
〒543-0071
大阪府大阪市天王寺区生玉町13−9
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